皆さま、長らくお待たせいたしました、「タイの地獄寺」へようこそ！
この橋が地獄の入口。
悪いことを重ねてきたお前たちが行くところだよ。






亡者の諸君、まず手始めに風呂に入ってもらおう。
タイは蒸し暑いからな。
五右衛門風呂を用意させてもらったぞ。
ゆっくり湯につかってくれ。
どうだ、サバーイ（タイ語で「快適」）だろう。
それとな、ちゃんと１００まで数えるんだぞ。


　



風呂はどうだったかな。
楽しんでもらえただろうか。
次は濡れた体を乾燥させよう。
ちょっとそこに吊るされてこい。
今日も暑いから、よく乾くぞ。
鳥につつかれることもあるが、そこはガマンしてくれ。
子供たちも見ているから、みっともないマネはするなよ。






体が乾いたようだな。
そろそろ本格的に地獄の責め苦を始めさせてもらうぞ。
まずは針の木に登ってもらおう。






それでは各自、閻魔大王様に指定された地獄を体験してきなさい。






顔が牛になっちゃった地獄。






顔がお腹に行っちゃった地獄。






手が大きくなっちゃった地獄。






舌が大きくなっちゃった地獄。
チンチンが大きくなっちゃった地獄。






背が大きくなっちゃった地獄。






アタシも大きくなっちゃった地獄。






大きくなっちゃった亡者の足元で、何か作業をする親子。
子供の教育にいいのだろうか？






はーい、ちょっと通りますよー。
道を空けてくださーい。






悪いねぇ、ちょっと通させてもらうよ。






「ほら、お前たちも行くんだよ！」
「な、なにをされるんですか・・・」






オマエは現世でウソをついただろう！
舌をこうしてやるっ！






オマエたちもこうだっ！
えいっ！






カメ男にも、えいっ！






また馬鹿な日本人が来ているニャ。






もうこんなトコ、やってらんねぇ。
クスリで天国に行っちゃるぅぅぅ。






エヘ、エヘヘヘヘ・・・、天国だよぉ～






エヘ、エヘヘヘヘ・・・。

おいおい、でっかいイモ虫が乗っているのに気付かないのかよ。






えっと・・・、ろくじゅうきゅう・・・？


あっ、そうか。
この亡者のお二人は天国に行かれたのですね。






「あんた、早く続くをやってよぉ」
「疲れたんだよ、少し休ませてくれよ」






アタシたち、レスリング地獄代表になってオリンピックに行くのよ！






な、なんだコレ？






このお寺はタイの家族連れがたくさん訪れていた。
地獄の責め苦を見つめるその目は真剣。






何か人生に思い当たるフシがあったのだろうか。
真剣にお祈りを始めるタイの皆さま。






亡者の諸君。
お前たちも祈るのじゃ。






祈りを続け、悔い改めるのじゃ。
さすれば、このように奉られるようになるかもしれんぞ。






金箔を体に貼られるようになれば、一人前じゃ。






だがその後ろでは、新たなコンクリ像を作成中。
ワットファイロンウアの地獄、まだまだ増殖中。









これにて地獄巡りも終了。
あー、疲れた。

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