鉄道旅行を中心に、世界遺産から珍スポットまで、なんでもアリの旅行記
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ボルネオ島のマレーシア領側で最大の都市コタキナバル。
玄関口であるコタキナバル空港は、中心部から南へ約7kmの場所にある。
その空港のすぐ横にあるのがサバ州立鉄道の始発駅、タンジュン・アル駅だ。
大きな地図で見る
サバ州立鉄道はタンジュン・アル~テノム間、134kmを結ぶ鉄道。
最初に開通した区間は1896年(明治29年)、ビューフォート~ウェストン間(現在この区間は廃線)。
コタキナバルの中心地ジェッセルトンに乗り入れたのが1902年(明治35年)。
1905年(明治38年)には現在の路線が完成した。
100年以上の長い歴史がある路線なのだ。
その後1974年(昭和49年)にジェッセルトン駅が廃止、南のタンジュン・アル駅が始発になっている。
ちなみに北ボルネオ鉄道は、サバ州立鉄道の線路を走るSL列車のこと。
宿泊していたコタキナバルのホテルからタクシーに乗り、タンジュン・アル駅にやってきた。
実はこの時、事前に時刻表の調べがついていなかった。
列車の本数は?
発車時刻は?
駅に掲示してある時刻表を見てみたら、「意外と本数があるじゃないか」
終点まで列車で行って帰ってこれるな。
ほっと一安心。
テノム駅までの乗車券を購入、ホームに行くと古いディーゼルカーが待っていた。

たった1両のディーゼルカーは、3分の1が荷物室。
残りの客室にはボックスシートが並ぶ。
窓は小さく、開く部分も少ない。
もちろん冷房なんてない。
途中からかなりの混雑になり、車内はかなり暑かった。

タンジュン・アル駅から約2時間でビューフォート駅に到着。
乗客が全員降りてしまった。
ここが終点だと言う。
あれ?
テノム駅まで直通じゃなかったの?
掲示されていた時刻表には、1列でテノム駅までの時刻が表示されていた。
それで1本の列車でテノム駅まで行かれると思いこんでいたのだ。
ちなみに駅や車内の案内放送、列車の行先表示などは一切ない。
うーん、やられたな。
しかしこんなことで怒っていては外国の鉄道に乗れない。
ビューフォート駅に停車中のタンジュン・アル駅からの列車。
後ろの駅舎がやけに立派だ。

反対側のお顔はこんな感じ。
正面の窓がない部分の内側はトイレ。

運転席はハンドルの下にある機器箱がでかい。
運転士が座ったとき、足の置き場に困るのではないかと余計な心配が。
それから、そこのメーター類は生きているのか?
メーターにつっこんだボロキレがシュール。

ビューフォート駅はホームが4番線まであり、後ろには広い車庫がある。
列車の本数が少ないのにもったいない。
昔はたくさんの列車と人で賑わっていたのだろうか。
それにしても、テノム行きの列車はまだか?
車庫で休む車両たち。
真ん中のディーゼルカーが最新型?
後ろのちっちゃい客車、かなり古そうだなぁ。
テノム行きの列車はどんな車両なんだろう。
ビューフォート駅に着いてから約1時間、やっと折り返しテノム行きになる列車が到着。
ディーゼル機関車の後ろには貨車が1両。
その後ろには古い客車!
乗り降りする乗客たちでホームが一瞬だけ賑わう。
小さな客車の車内はご覧の通り。
こんな古い客車が現役だなんて。
床は板張り、ドアや窓枠だって木製。
そしてトイレが最高にイカしている。
床に丸い穴が開いているだけなのだ!
写真を撮ってこなかったことを後悔・・・。
ディーゼル機関車を付け替えたらすぐに発車。
ひょろひょろの線路を進んでいく。
白煙を上げてボルネオのジャングルの中へ。
この沿線には道路がない。
そんな山の中を進んでいくのだ。
ジャングルの中の川に沿って列車は進んでいく。
ビューフォート駅から約2時間、テノム駅に到着。
終点なのに、ホームがあるだけで駅舎がない。
実はここは降車ホーム。
この先の踏切を越えると乗車ホームがあり、駅舎だってちゃんとある。
ぜいたくな造りをしているな。
そしてこのディーゼル機関車、どことなく日本のに似ていると思うんだけど。
よーく観察したら、「NIIGATA」のプレートがあった。
新潟鉄工所製のディーゼル機関車だったのか。
こんな山奥のローカル線で、日本製の機関車が走っているとは。
乗車ホーム側に移動した列車。
右側には小さな車庫がある。
車庫の中を拝見。
左は古いディーゼル機関車。
右には小さな保守用のモーターカー。
この小さいのでジャングルの中を走ったら楽しそうだな。
テノム駅の駅舎は大きな屋根があるだけ。
切符売場と駅事務室はプレハブ小屋だ。

さて、帰りの切符を買おう。
「たんじゅん・ある、わん!」
「ノー。ビューフォート」
発音が悪くてうまく伝わらなかったか?
こっちもマレー語なんてわからないしなぁ。
「あい うぉんと ごー とぅー たんじゅん・ある!」
「ノー。ビューフォート」
「ちぇんじ とれいん あっと びゅーふぉーと。ごー とぅー たんじゅん・ある!」
「タンジュン・アル ノー トレイン。 オンリー ビューフォート」
な、なにぃ~っ!!
タンジュン・アルまでの列車は無いのか!?
時刻表に表示してあった列車はなんだったんだ!?
今日中にコタキナバルまで帰れるのか?
ビューフォートからバスとかあるんだろうか?
最悪の場合、タクシーを使うか。
しかしビューフォートからコタキナバルまで90kmあるぞ。
タクシーに乗ったら、いったいいくらかかるやら・・・。
暗い気持ちでビューフォート行きの発車を待つ。
はぁ~~・・・(;-_-)
ビューフォート駅に到着し、駅前に出てみた。
路線バスとかあるかな・・・?
「KK! KK!」
オヤジたちが呼び込みをしている。
地元ではコタキナバルを「KK」と略して呼ぶのだ。
おおっ、帰れるぞ!
オヤジたちは乗合タクシーの運転手だった。
コタキナバルまでいくらするんだろう?
おそるおそる料金を聞いてみる。
聞いてビックリ、日本円にしたら約700円!
90kmもタクシーに乗って700円。
列車に比べれば物凄く高いけどね (^‐^;)
おかげ様で無事に帰ってこられました。
玄関口であるコタキナバル空港は、中心部から南へ約7kmの場所にある。
その空港のすぐ横にあるのがサバ州立鉄道の始発駅、タンジュン・アル駅だ。
大きな地図で見る
サバ州立鉄道はタンジュン・アル~テノム間、134kmを結ぶ鉄道。
最初に開通した区間は1896年(明治29年)、ビューフォート~ウェストン間(現在この区間は廃線)。
コタキナバルの中心地ジェッセルトンに乗り入れたのが1902年(明治35年)。
1905年(明治38年)には現在の路線が完成した。
100年以上の長い歴史がある路線なのだ。
その後1974年(昭和49年)にジェッセルトン駅が廃止、南のタンジュン・アル駅が始発になっている。
ちなみに北ボルネオ鉄道は、サバ州立鉄道の線路を走るSL列車のこと。
宿泊していたコタキナバルのホテルからタクシーに乗り、タンジュン・アル駅にやってきた。
実はこの時、事前に時刻表の調べがついていなかった。
列車の本数は?
発車時刻は?
駅に掲示してある時刻表を見てみたら、「意外と本数があるじゃないか」
終点まで列車で行って帰ってこれるな。
ほっと一安心。
テノム駅までの乗車券を購入、ホームに行くと古いディーゼルカーが待っていた。
たった1両のディーゼルカーは、3分の1が荷物室。
残りの客室にはボックスシートが並ぶ。
窓は小さく、開く部分も少ない。
もちろん冷房なんてない。
途中からかなりの混雑になり、車内はかなり暑かった。
タンジュン・アル駅から約2時間でビューフォート駅に到着。
乗客が全員降りてしまった。
ここが終点だと言う。
あれ?
テノム駅まで直通じゃなかったの?
掲示されていた時刻表には、1列でテノム駅までの時刻が表示されていた。
それで1本の列車でテノム駅まで行かれると思いこんでいたのだ。
ちなみに駅や車内の案内放送、列車の行先表示などは一切ない。
うーん、やられたな。
しかしこんなことで怒っていては外国の鉄道に乗れない。
ビューフォート駅に停車中のタンジュン・アル駅からの列車。
後ろの駅舎がやけに立派だ。
反対側のお顔はこんな感じ。
正面の窓がない部分の内側はトイレ。
運転席はハンドルの下にある機器箱がでかい。
運転士が座ったとき、足の置き場に困るのではないかと余計な心配が。
それから、そこのメーター類は生きているのか?
メーターにつっこんだボロキレがシュール。
ビューフォート駅はホームが4番線まであり、後ろには広い車庫がある。
列車の本数が少ないのにもったいない。
昔はたくさんの列車と人で賑わっていたのだろうか。
それにしても、テノム行きの列車はまだか?
車庫で休む車両たち。
真ん中のディーゼルカーが最新型?
後ろのちっちゃい客車、かなり古そうだなぁ。
テノム行きの列車はどんな車両なんだろう。
ビューフォート駅に着いてから約1時間、やっと折り返しテノム行きになる列車が到着。
ディーゼル機関車の後ろには貨車が1両。
その後ろには古い客車!
乗り降りする乗客たちでホームが一瞬だけ賑わう。
小さな客車の車内はご覧の通り。
こんな古い客車が現役だなんて。
床は板張り、ドアや窓枠だって木製。
そしてトイレが最高にイカしている。
床に丸い穴が開いているだけなのだ!
写真を撮ってこなかったことを後悔・・・。
ディーゼル機関車を付け替えたらすぐに発車。
ひょろひょろの線路を進んでいく。
白煙を上げてボルネオのジャングルの中へ。
この沿線には道路がない。
そんな山の中を進んでいくのだ。
ジャングルの中の川に沿って列車は進んでいく。
ビューフォート駅から約2時間、テノム駅に到着。
終点なのに、ホームがあるだけで駅舎がない。
実はここは降車ホーム。
この先の踏切を越えると乗車ホームがあり、駅舎だってちゃんとある。
ぜいたくな造りをしているな。
そしてこのディーゼル機関車、どことなく日本のに似ていると思うんだけど。
よーく観察したら、「NIIGATA」のプレートがあった。
新潟鉄工所製のディーゼル機関車だったのか。
こんな山奥のローカル線で、日本製の機関車が走っているとは。
乗車ホーム側に移動した列車。
右側には小さな車庫がある。
車庫の中を拝見。
左は古いディーゼル機関車。
右には小さな保守用のモーターカー。
この小さいのでジャングルの中を走ったら楽しそうだな。
テノム駅の駅舎は大きな屋根があるだけ。
切符売場と駅事務室はプレハブ小屋だ。
さて、帰りの切符を買おう。
「たんじゅん・ある、わん!」
「ノー。ビューフォート」
発音が悪くてうまく伝わらなかったか?
こっちもマレー語なんてわからないしなぁ。
「あい うぉんと ごー とぅー たんじゅん・ある!」
「ノー。ビューフォート」
「ちぇんじ とれいん あっと びゅーふぉーと。ごー とぅー たんじゅん・ある!」
「タンジュン・アル ノー トレイン。 オンリー ビューフォート」
な、なにぃ~っ!!
タンジュン・アルまでの列車は無いのか!?
時刻表に表示してあった列車はなんだったんだ!?
今日中にコタキナバルまで帰れるのか?
ビューフォートからバスとかあるんだろうか?
最悪の場合、タクシーを使うか。
しかしビューフォートからコタキナバルまで90kmあるぞ。
タクシーに乗ったら、いったいいくらかかるやら・・・。
暗い気持ちでビューフォート行きの発車を待つ。
はぁ~~・・・(;-_-)
ビューフォート駅に到着し、駅前に出てみた。
路線バスとかあるかな・・・?
「KK! KK!」
オヤジたちが呼び込みをしている。
地元ではコタキナバルを「KK」と略して呼ぶのだ。
おおっ、帰れるぞ!
オヤジたちは乗合タクシーの運転手だった。
コタキナバルまでいくらするんだろう?
おそるおそる料金を聞いてみる。
聞いてビックリ、日本円にしたら約700円!
90kmもタクシーに乗って700円。
列車に比べれば物凄く高いけどね (^‐^;)
おかげ様で無事に帰ってこられました。
2005年5月
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